風変わりなキックボクサーだ。
学生時代はパレスチナ、セルビア、ボスニア。松崎公則は普通観光客が絶対行かない地域に足繁く通った。
その理由について松崎は3年前に行なったインタビューで次のように答えている。
「大学2年の時、ゼミの先生から誘われたことがきっかけでした。最初に行ったのはカンボジア。97年の話なので、まだポルポト政権の残党がゲリラとして残っている時代でした」
若さと勢いと好奇心があれば、何でもできる。大学3年の時には北朝鮮へ。監視員の目は必ず光っていたが、市井の人々の息遣いを目の当たりにした。
「普通に公園に寝転がっている人もいるけど、芸術的な踊りを見せられた時にはみんな作り笑顔。『これは文化なのか?』『これでいいと思っているのか?』と疑問を抱きました」
大学卒業後は一度就職したが、3年後に退職。タイ東北部コーンケンの農村部に赴き、1年ほど滞在する。
KICK REVOLUTIONの大将戦に出る志朗選手の特別編集ビデオが公開されています。志朗選手がタイで所属する96ピーナンジムで撮影されたインタビュー。タイ人相手には、タイで勝たなくては意味がないという志朗選手の思いを、ぜひぜひご覧ください。