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タイで8戦全勝の日本人女子キックボクサーキラッ☆Chihiro

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タイでは8戦全勝、おまけにチャンピオンベルトまで巻いた大阪在住の女子キックボクサーがいる。日本ではJ-GIRLピン級王者に君臨するキラッ☆Chihiro(魁塾)だ。(文・布施鋼治)

 Chihiroがタイに渡ったのは高校を卒業して間もない2012年春。腰を落ち着けたのはパタヤのソー・クリンミージムだった。Chihiroは何回か下見したうえで、一番良かったところを選んだと振り返る。
「ビーチからそんなに離れていないところにありました。現地の女子の選手もひとりだけいましたね」
パタヤといえば、外国人観光客が多いビーチリゾートとして有名。ムエタイのジムも外国人を喜んで引き受けるところが多いが、ソー・クリンミージムは例外で外国人はひとりもいなかったという。寝泊まりは?
「ジムからちょっと離れたところにある寮にいました。食事は私だけ別メニューで、ジムの会長の奥さんが作ってくれました。日本のカレーライスとかも普通に出てきましたよ」

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──代表的なタイ料理のひとつであるグリーンカレーは?
「全然食べていません」
タイにいながらほとんど現地の料理を食べないという特殊な環境ながら、練習になると現地の男子の選手と一緒に汗を流した。学校に行かなければならない選手が多かったので、朝練のロードワークはまだ空も明けていない午前4時30分からスタートしたという。
「(最初はみんなのペースに)ついていけなかったので、会長がバイクで追いかけてくれました。野犬がひどかったんですよ。襲われそうになったら、そこらへんにいてるタイ人が蹴り上げて私を逃がしてくれました」
ジムに戻ってきたら、ジムワーク。ミドルやヒザ蹴りを1000本ずつ打ったり、マススパーをやったり、筋トレをやったり・・・。Chihiroは同じことをひたすらやっていた感じだったと振り返る。
「飽きはしなかったけど、体力的にはしんどかったですね」
その後はタイ学校でタイ語を勉強した。
だったら、もうペラペラ?
「いや、勉強は大嫌いなので(苦笑)」
15時から18時30分までは再びジムワーク。それからご飯を食べたら、あとは寝るという生活を繰り返した。
「あとやっていたといえば、インターネットでブログを書いていたことくらいですかね」
関西弁で記されたその文章はいまでも魁塾の公式ブログにアクセスすれば観ることができる。一部を引用してみよう(一部省略)。
「ミットな、いっつも連打の時とかツー!とかテン!って英語やったのに、なぜか今日はタイ語でした(笑)。いきなり、スィップって。とまどったけど、なんとか10までかぞえられるから助かった。数えてみろというからヌーン、ソーン、サームっていったら、みんなで拍手(笑)。いやいや、あほやけど、それくらいいえますから。恥ずかった」
「今日の課題は、前蹴り。ミットでヒップ!って言われた瞬間蹴らなあかんのにめっちゃ遅れる。前足重心やからなんはわかってるねん。だんぶ重心後ろに持ってってんねんけどな-。もっと? いやこれ以上後ろ足重心にしたら圧力なくなって押されるし・・・パンチちゃんと打たれへんやろうし・・・ちょっと考えなあかんね」

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努力と苦労の甲斐あって、Chihiroは現地での5戦目でテーププラシットスタジアム認定女子44㎏級王座を獲得した。さらに7戦目には10万バーツの賭け試合にも出場している。それだけ現地では名前が知れた選手だったという証拠だろう。
その一方でChihiroは日本でも順調にキャリアを積んでいる。2014年7月には”闘う美人社長”松下えみを下してJ-GIRLSピン級王座を奪取。その勢いで同年12月には山口友花里らを破り、J-GIRLS46㎏級トーナメントを制した。”天才格闘少女”の名をほしいままにする山口を撃破したことで、山口のネームバリューは国内でもさらに高くなった。山口戦の勝因は?
「もう手数しか勝っている部分はなかったと思います。とりあえず自分の右手が上げられてホッとしました」

キラッの合同練習
来る3月中旬には3年ぶりにタイへ。17日、ランシットスタジアムでサーオサラヤー・ソーゴースカイジムと激突する。試合の抱負を聞くと、Chihiroは「いまからムエタイを完全にやってしまうと厳しいと思うので、ムエタイをやりつつ日本人らしさを出していきたい」と答えた。
続いて4月5日には新宿FACEで行なわれるBOMとムエロークの合同興行で伊藤紗弥が保持するWPMF日本ピン級王座に挑戦する。この一戦で勝利を奪うことができれば、LITTLE TIGERが腰に巻く世界同級王座への挑戦を目論む。旬のキックボクサーはキラッと輝いている。

 

「KICK REVOLUTION2015」(3月17日・タイ国ランシットスタジアム)
▽女子ピン級2分5ラウンド
キラッ☆Chihiro(魁塾)
VS
サーオサラヤー・ソーゴースンガイジム(タイ)
DATE 2015年3月13日 CATEGORY KICK REVOLUTION2015, News TAGS kickrevolution, キックボクシング, タイ, ムエタイ
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