KICK REVOLUTION 2015ランシット決戦は日本チームが5勝(4KO)1敗と勝ち越し

3月17日(現地時間)午後5時30分より、タイ国ランシットスタジアムで「日本-タイ 6VS6マッチ」が行なわれ、日本チームが5勝(4KO)1敗と勝ち越した。
昨年7月に行なわれた第1回大会は日本チームの全勝(6戦6勝)に終わっているだけに、第2回大会が決まるとランシットスタジアム側は「首相撲のできるもっと強いタイ人を用意する」と豪語していたが、日本チームの勢いは止まらなかった。
当初ランシットスタジアム認定初代インターナショナルスーパーバンタム級王座決定戦に出場する予定だった志朗(96ピーナン/Be-WELL)は決戦5日前に左ヒジに蜂窩織炎(ほうかしきえん)を発症。現地のドクターからは即欠場を言い渡されたが、メインイベンターの大任を果たすため、契約体重をあげたノンタイトル戦に出陣。最近3戦3勝と好調のトングサーム・ソーグルウォンと57.5㎏契約5回戦で拳を交わした。
試合は接戦となったが、中盤にポイントを得た志朗が追いかけるトーングサームを振り切る形で判定勝ちを収めた。

ライト級5回戦で組まれたセミファイナルに出場したMA日本スー
パーフェザー級王者の中向永昌(STRUGGLE)
は右ローでラジャダムナンを主戦場とするピーマイ・
ガーンブライサニーを攻略。
ラウンドを重ねるにつれダメージを蓄積させ、
4R右ストレートでキャンバスに這わせた。

中向同様第1回大会に続いて出場したREBELS-
MUAYTHAIフェザー級王者の清川祐弥(新宿レフティー)
はスーパーフェザー級5回戦でラジャダムナンで2戦2勝のローマ
ン・ソーゴースンガイジムと一騎討ち。
発表身長より遥かに背だ高いローマンを攻めあぐむのではと予想さ
れた清川だったが、
1Rからパンチで距離を潰して試合の主導権を得る。
その語もスピードと手数でローマンよ付け入るすき与えず、
最後は4Rに右アッパーでKOに追い込んだ。

今回が初の海外遠征となったJ-
NETスーパーライト級3位の潘隆成(クロスポイント吉祥寺)
は二大メジャースタジアムで大きく勝ち越すファーペット・
シンマナサックと激突。
飛びヒザ蹴りやジャンピングハイなどを得意とするファーペットに
押される場面もあったが、ローを軸にじわじわと反撃。
3R終盤には左ジャブを効かせて完全に試合の流れをたぐり寄せる
。そして4R、ローでファーペットに引導を渡した。

J-GIRLSピン級王者でタイで8戦全勝のキラッ☆
Chihiro(魁塾)はサーオサラヤー・
ソーゴースンガイジムとピン級2分5ラウンドで対戦。
1Rから得意の前蹴りで自分の距離とリズムを掴んでサーオサラヤ
ーを圧倒する。
その後も左ミドルやパンチを織り交ぜた多彩な攻撃で対戦相手を4
Rに戦意喪失に追い込みレフェリーストップ勝ち。
4月5日に決定しているWPMF日本ピン級王座挑戦に弾みをつけ
た。

また、
第1試合に出場した新日本キックボクシング協会認定フライ級1位
の麗也(96ピーナン/BeWELL)
は身長が高くリーチが長いガイチョン・
ソーチャイワットの首相撲や左ミドルに対応しきれず無念の判定負
けを喫した。
文/布施鋼治 写真/HIROSHI SODA
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