6月7日(現地時間)、
「1カ月後にランシットでの試合を控えているのになぜ?」
しかし、
ムエタイとキックボクシングは似て非なるもの。
当初闘いの舞台はチョンブリーが予定されていた。
タイで志朗が所属する96ピーナンジムは急遽ブリラムでの試合を
ところが、6日深夜、
「ジムの友達もナイフで刺されたり、瓶で殴られたりしている。
気持ち的には地方で試合をする方が楽だったので、いきなり「
「ブリラムは遠いし、
マッチメークの善し悪しより算盤勘定か。全くタイらしい話だ。
それまで事の推移が志朗の耳に詳細に入ることはなかったので、
「ヨードペットのジムは王者がふたりもいて、
当初は58㎏契約だったが、
「計量の時には大きく見えなかったので心配していなかったけど、
旧ルンピニーには10回ほど上がっているが、
「新人戦のレベルはラジャよりルンピニーの方が高いので、
建物はきれいだったが、都心部から遠いことには閉口した。
「以前は(内側に)走るところもあったけど、
大会名はスック・ムエタイルンピニー。
相手の情報はほとんど何もなかった。サウスポーであることも、
「勝ったら、2万バーツの賞金を出すぞ!」 ギャンブラーから志朗にゲキが飛んだ。
期待に応えるべく、志朗は前へ。
結果的に白星を挙げることはできなかったものの、
「勝ち負けよりもどれくらい動けるか」
「ムエタイにどれくらい対応できるか」
といったところに重きを置いていたので、
2012年11月6日、同所で行なわれたシーモーク・
「タイでこれだけ日本人選手が出る興行は珍しい。
──対戦相手のセーングサクッダーについての情報は?
「地方の選手なので、サウスポーということ以外の情報はない。
すでに闘い方のイメージもできている。
「
この一戦に向け、
「今まで首相撲は掴んでの練習が多かったけど、
今年2月にタイに戻って以来、
食事はイサーン料理が中心。たまに「日本料理が食べたい」
「練習中のお喋りや、
<文・布施鋼治>
<写真・早田寛>