2022年4月2日東京・国立代々木競技場第一体育館で開催された「RISE ELDORADO 2022」
志朗は、第9試合SuperFight-56kgにて、江幡塁選手と戦った。江幡選手は、兄の睦選手と共に、新日本キックボクシング協会を代表する選手。かつて2011年5月に志朗は初対戦し、そのときは江幡選手の判定勝利だった。
その翌年5月に行われた、日本バンタム級タイトルマッチではドロー判定。10年目にして志朗は二人のストーリーにピリオドを打つべく、復帰戦になるこの戦いに臨んだ。
1R、双方共にお互いの力を試すような動きが繰り返されると、その後は両選手共に攻撃を仕掛けていく。江幡選手が得意とする素早い動きに、志朗はその主導を渡さぬよう攻めていった。
1R、志朗がリング中央に立ち、塁はロープ際に立ち、そこからの攻撃を狙う。志朗はリング中央をキープし、塁が出ようとするとジャブとローでそれを押さえる。塁もジャブとローを放ち斬り込んでいかんとするが、志朗は素早く察知して下がり攻め込ませない。
2R、志朗の前蹴りは的確に江幡選手を捉え、江幡選手は横に体を移動させ志朗との距離を取り、ジャブを繰り出そうとしていた。そして志朗の右手は、江幡選手の左側をガードしたかの瞬間、志朗の右ハイキックが江幡選手の首筋を打撃、1分39秒KOが決まった。
両手手術後の復帰戦には、やはり不安もあったという志朗だが、KO勝利という完全決着で二人のストーリーにピリオドを打つことができた。