試合前に志朗を見てフッと思った。
“これまでに増して肩幅が広くなり、そして筋肉に張りが出てきた!”という事だ。
ギャットペットジムに移籍してから練習方法も大きく変わり、これまで以上にフィジカルトレーニングに重点を置いてきたという。
ムエタイは日本のキックボクシングとは違い、首相撲の時間が長い。キックの試合の様に、片方の選手がクリンチしてもレフリーは試合を止める事はしない。その状態から首相撲としての攻防が延々と続く。
特に近代ムエタイの傾向として、試合中盤(3Rあたり)から首相撲に移行する事が多く、ここでスタミナ消費合戦が繰り広げられる。この試合中盤からのスタミナ消耗戦で優勢ぶりをアピールできなければムエタイでは勝つことはできない。だから打撃のみのキックボクシングとは使う筋肉も違うのだろう。
パッと見の体の変化からも、日々のトレーニングの成果が出始めている事を感じた。
2018年7月7日、タイ・ルンピニースタジアムで開催された、
対戦相手のグリスペット・モーラタナパヌは、
事実、試合開始の掛け率では、
1R、
その中で志朗は蹴りを当てながらも、
2R開始は、志朗の方が先手先手の攻撃を進める。
自分の武器であるローを出しながら、志朗に迫るグリスペットを、
志朗のボディーを警戒してか、
1R目は余裕の顔をしていたグリスペット選手だったが2R目の終
3R双方共に、勝負のエンジンがかかると、。
4R、勝負に出ようとするグリスペット。
4月にKO負けという屈辱を背負っていた志朗だったが、
今回の試合では、
ジムの方針もあり、
写真:จุลดิฐ ปานเพียร (Junladid Panprien)スポーツ専門チャンネルSMBテレビ(タイ)専属
2ラウンドも志朗は右ローからつめてゆく。志朗の右ローのタイミングが良く、そこからの右ストレートやボディーへのパンチも脅威となっていた。
終盤、ジャオスアヤイは足が効いてきてきいるのか、苦し紛れ?にも見える飛び膝蹴りを放った。
もちろんこの飛び膝は当たるはずもなく、志朗のローキック攻撃が続いてゆく。
志朗の攻撃ヒット数が多いため、場内賭け率も志朗有利5-2と差が開いてゆく。
志朗の勝利に賭けているギャンブラーが多い証拠といえた。
7月22日 (土曜日)タイ ルンピニースタジアム 契約体重 123ポンド
志朗 VS ゲンサック(サクランシットジム)。ムエタイの試合の流れや、勝敗のポイントをキックボクサー志朗が解説。ゲスト解説スポーツライター布施鋼治氏
KICK REVOLUTION BATTLE SELECTION#2 志朗VSバカイペット戦。賞金総取りマッチの模様を志朗が試合を振り返りながら解説します。
2017年3月25日、タイ・ルンピニースタジアムで行われたNOW26の試合に出場し勝利した志朗。
自身の試合を振り返り、ムエタイの技、わかりにくい採点などについて解説。